こんにちは。ソムリエ・ドラマー・みやっちょです。

初めて購入しました。
さて、ボルドープリムールとはなんでしょうか??
プリムールとは何??
プリムールとはヌーヴォーと同義語で「新しい」という意味です。
そう考えると、ピンときましたか??
有名なのは、ボージョレ・プリムール=ボージョレ・ヌーヴォーですね。
ヴァン・ド・プリムール(Vin de Primeur)として認められているA.O.C.ワインの新酒は、各地で11月第3木曜日から販売を許可されています。またラベルに収穫年を表示しなければなりません。
しかし、これはA.O.C.で認められている新酒・ヴァン・ド・プリムールの話であって、ボルドーのプリムールは少し違うようです。
ボルドープリムールとは
ボルドーの最新ヴィンテージって何年??
現在2019年の6月末。

去年の秋に収穫したブドウで作ったワインだから2018年??
そう思った人はまだマシで、
今が2019年なんだから2019年に決まってるだろ!!と思う人もいるのが現実なのです。
ボルドーワインは長期間の熟成を経て出荷されます。
正解は2016年。
2019年6月の時点でのボルドー最新ヴィンテージは2016年です。2016年の秋に収穫されたブドウを各シャトーで醸造したものです。
2016年産のブドウで造られたワインは、すぐに出荷するわけではなく、さらに樽で熟成をさせます。やっと瓶に詰めて市場に出回るのが約3年後!2019年の春から夏頃になるわけです。そうです。ちょうど今頃になるのです。
そこでやっと、店頭に並んだり、ネットに出てくるわけです。その2016年の最新ヴィンテージを購入するのが通常の購入方法です。
新酒なのだからプリムールじゃないの??
そうです。ボージョレ・ヌーヴォーなどの、先ほど書いたヴァン・ド・プリムールはそういった出来立ての新酒の事です。「走りのワイン」の意味です。
しかし、ボルドープリムールは少し違います。
瓶に詰めて出荷する前の段階、樽で熟成中のワイン、まだ完成してないワインを購入するというボルドー独自のシステムなのです。簡単に言うと、ワインの先物買いですね。
現在、そんな ボルドー プリムール を一般消費者でも購入出来るのです。
素晴らしいです。楽しいです。ただお金を払ってから随分と時間が経つので本当に注文できたのかな??とか実際に届くのかな??など通常のワインを注文した時よりも余計な心配をしてドキドキします。
私が注文したボルドー プリムールはコレ
シャトー・デュ・テルトル Château du Tertre です。
おー、メドック5級ね!マルゴーの!!
って言ったあなた。素晴らしすぎます。勉強しすぎです。ちょっと休んでください。
それでは勉強を兼ねて格付けの話を少し…
メドック格付けって??
1855年のパリ万国博覧会の際に、ナポレオン3世の命令を受けてボルドー・メドック地区の52銘柄(現在60)が格付けされました。
第一級から、第五級までの5段階で格付けされ、第一級のワインがいわゆるボルドーの最高峰『五大シャトー』と言われるものです。これは聞いた事ありますか?
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験を受ける際は、このメドック地区の60銘柄とグラーヴ地区のシャトー・オー・ブリオンを足した全61銘柄を覚えなくてはいけません。
ちなみに、私は試験本番、メドック格付けに関する問題を間違えました。あれだけ暗記したのにな。トホホ。
五大シャトーって??
第一級をプルミエ・グラン・クリュと言います。
全部わかりますか??
- Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロッチルド)
- Château Latour(シャトー・ラトゥール)
- Château Margaux(シャトー・マルゴー)
- Château Mouton-Rothschild(シャトー・ムートン・ロッチルド)
五大って言ってるのに4つじゃないか!と。
ここに唯一メドック地区以外のグラーヴのペサック村から選ばれた
- Château Haut-Brion(シャトー・オー・ブリオン)
で、五大シャトーです。それで現在の格付けは合計61銘柄になります。
ソムリエ・ワインエキスパート試験を受ける場合は、ラトゥールはポイヤックだとか、今回、購入したテルトルはマルゴーのアルサックだとか、もう少し細かく覚えないといけませんね。
なぜボルドープリムールで購入したのか
きっかけは単純に好奇心です。
単純にホームページを見てて、

と。
それでいて、お得に買えるじゃないか!(100%ではないのでしょうが)
で、クリックしました。興味がある事は何でもやってみたい性格なんですよ。自分で実際にやらないと何もわからないですから。
価格を検証
さてさて価格を検証します。エノテカさんでプリムールを購入したので現時点(2019年6月末)のエノテカのホームページの価格で検証しますね。
今回、購入したのは3本セットで19,140円(税込)でした。
1本あたり6,380円(税込)ですね。
注文した時は初めての事でドキドキしてて意識してませんでしたが、格付けワイン1本6,380円ってそれだけでもお得な感じがしますね。
2016年ヴィンテージの現在の価格は9,680円(税込)

その他のヴィンテージも見てみましょう。
- 2012年 12,100円(税込)
- 2011年 9,350円(税込)
- 2010年 13,200円(税込)
- 2009年 12,100円(税込)
- 2004年 13,200円(税込)
なんか夢がありますね。楽しい。『ボルドープリムール』買って良かったー。という気になりました。
続きは次回
実際に、どんな感じで届いたのか?やシャトー・デュ・テルトルについては、また次回書いていこうと思います。
Check!!
\ 成城石井のボルドー プリムールもチェック /
※成城石井でも11月から2月頃までプリムールを販売しています(2019年現在)
今日もカンパーイ!!
ではまた。