こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。
今日は前回の続き。ボルドープリムールで購入した『シャトー・デュ・テルトル』に関連する事で勉強していきます。
シャトー・デュ・テルトル ヴィンテージごとの違い
エノテカのサイト掲載のモノをまとめました。価格は2019年6月末の時点のエノテカのホームページ上の価格になります。探せばもちろんもっと安く買える場合も、高く売ってるお店もあると思いますが、私がボルドー プリムールを購入したのもエノテカなので参考にしてください。
ヴィンテージ | 価格 | 評価 | 飲み頃 |
2016年 | 8,200円 | WA90 / WS91 | 〜2032年 |
2012年 | 10,000円 | WA 91 | 〜2035年 |
2011年 | 8500円 | WS 90 | 〜2022年 |
2010年 | 12,000円 | WA90 / WS92 | 〜2028年 |
2009年 | 11,000円 | WA92 / WS91 | 〜2032年 |
2004年 | 12,000円 |
ざっと眺めるだけでも面白いですよね。ワインって古ければ価格が上がるってイメージがありますが、単純にそういう事ではないことがわかります。
気になるのは『WA』『WS』の数字ですよね。
WAはワイン・アドヴォケイト誌での得点。WSとはワイン・スペクテーター誌での得点の事です。
ワイン・アドヴォケイト誌とは
ワイン・アドヴォケイト誌とは、ワイン評論家のロバート・パーカーが発行しているワイン雑誌です。ロバート・パーカーはワインを少し勉強し始めたらよく聞く名前ですよね。
ひと昔前は、パーカー・ポイント何点のワインです!って売り出してたショップもありましたよね。ワインのインポーターさんとかも「このワインはパーカー・ポイント何点のワインです!」って営業トークしてました。
現在では、ロバート・パーカーは引退しているので、パーカーポイントではなく『ワイン・アドヴォケイト何点』という表現をすることが多いそうです。
100点満点で評価され、その基準点は
- 50点 参加店として全てのワインに与える
- 64点未満 買うべきではない
- 60-64点 明白な欠点を持つ
- 64-74点 平均点
- 75-79点 平均以上
- 80-89点 秀逸
- 90-95点 傑出
- 96-100点 並外れている
です。

ワインスペクテーター誌とは
ワイン・アドヴォケイト誌のライバル誌でこちらも100点満点方式で得点を付けます。
アドヴォケイト誌はロバート・パーカー単独の点数なのですが、ワインスペクテーター誌は評価チームのメンバーの意見が反映された点数だそうです。
こちらの基準点は
- 50-74点 Not recommended:推奨しない
- 75-79点 Mediocre:平凡なもの:軽度の欠陥があるワイン
- 80-84点 Good:しっかりとした造りのワイン
- 85-89点 Very good:非常に良い:特別な性質を持つワイン
- 90-94点 Outstanding:優れたキャラクターとスタイルを持つワイン
- 95-100点 Classic:素晴らしいワイン
です。
今回、ボルドー プリムールで購入した「シャトー・デュ・テルトル」の2016年のヴィンテージは『傑出』と『Outstanding』ですね!!
評価と価格の関係を考えると、2012年のヴィンテージ同様に数年後には10,000円を超えそうですね。ワクワクしますね。

ボルドー プリムール『シャトー・デュ・テルトル 2016』
2011年は外れなの??グレートヴィンテージって??
そう考えると、2011年だけお買い得な価格ですよね?
2009年や2010年のボルドーの赤は『グレートヴィンテージ』と言われています。ボルドー全体的に見て、良いワインが出来ましたよ!当たり年です!!という意味です。2000年代では、2000年と2005年もグレートヴィンテージと言われています。
あくまでもボルドー全体的な話です。
それに比べると2011年は平均的な年と言われています。
あくまでもボルドー全体的な話です。
では美味しくないのか…と。
そうではないのです。飲み頃にご注目ください。
グレートヴィンテージのワインは飲み頃になるまで時間がかかるのです。もちろんすぐに飲めないわけではありませんが。渋みが強く感じたり、もう少し寝かせばバランスが良くなるんじゃないかなーと感じたり。
それに比べて、2011年のシャトー・デュ・テルトルは、2022年までが飲み頃と書かれています。飲み頃のピークが早いのです。
そうです。リーズナブルに飲み頃のワインが飲めるという事です!
と言っても冷静に考えると、8500円…そんなにリーズナブルではありませんが…。
まぁメドック格付けワインだという事で。
初めてのボルドープリムールはこうやって届きました
ボルドープリムールだろうが何だろうが、いつもと同じ箱ですね。ホッとします。
これもいつもと同じように明細書が入ってます。
ジャジャーン!!これはちょっとだけいつもと違う。同じワインが3本。『T』ですね。『T』が三つ見えます。取り出しますよ。

はい!!3本です。いつ飲みましょうかねー。
破損等なかったので、ワインセラーにすぐ収納しました。
初めてのボルドープリムールまとめ
はい。いかがだったでしょうか。
初めてクリックした時は、

と思っていましたが、実際に届いたら良い事しかありませんでした。
人生において、また楽しみをひとつ見つけました。
最初にボルドープリムールを一般消費者に販売したのはエノテカらしいのですが、最近は他のところでも買えると思います。
Check!!
\ 成城石井のボルドー プリムールもチェック /
※成城石井でも11月から2月頃までプリムールを販売しています(2019年現在)
2017年のボルドーは深刻な霜の被害で総収量が2016年の40%減。地域によって、全く被害の無かったシャトーもあれば、ほぼ全滅に近い収量だったシャトーもあるようです。
低収量の年はワインの価格が上がる可能性があるようです。狙い目なのか?どうなのか??
みなさんも是非、チャレンジしてはいかがでしょうか。
ちなみに、私は2017年ヴィンテージの『ボルドー プリムール』も、もちろん購入してあります。楽しみですね。また来年の今頃にはボルドープリムールの記事を書きますね。
それでは、カンパーイ。
また。