こんにちは。みやっちょです。
以前、白ワインのセットを購入したのですが、その中の1本、シャブリを開けましたので、飲みながら少し勉強したいと思います。
シャブリって有名だよね。聞いたことあるな。でも実際は何なのかよくわからないな。という方はぜひ参考にしてください。
シャブリのラベルから読み取れること
まずはラベルを見てみましょう。
大きく『CHABLIS』と書いてあります。ありがたい。シャブリですね。
その下には『APPELLATION CHABLIS CONTRÔLÉE』と書いてあります。
地理的表示付きワインの中で原産地呼称保護[A.O.P.]ワインはフランスでは『A.O.C.』という表示を使います。
頭文字をとったらA.C.C.じゃないかと。
フランスの原産地呼称保護ワインは『Appellation d'origine contrôlée』なのでA.O.C.なんです。
その『d'origine』の部分に『CHABLIS』などのA.O.C.名が入ることが多いです。
例えば、以前紹介したプリムールで購入したシャトー・デュ・テルトルは
ちょっと見づらいですが
『APPELLATION MARGAUX CONTRÔLÉE』と書いてあることがわかると思います。
ちゃんと『d'origine』の部分に『MARGAUX』と書いてありますね。
シャブリのラベルの話に戻ります。
2014年と書いてあります。
2014年に収穫されたブドウを少なくとも85%使用していると言うことです。
そして、シャブリは白ワインのみです。ブドウ品種はシャルドネのみです。
おー。簡単で良かったですね。覚えましたね。
シャブリはシャルドネで造った白ワインです。
たまに、シャブリの赤は無いの?とか、ボージョレ・ヌーヴォーの白は無いの?とか聞かれますから。
ただ、ヌーヴォーでは無い『ボージョレ』には赤も白もあるんですね。ロゼも。ここが難しいところです。まず、ヌーヴォーじゃないボージョレってあるの??って人も多いかもしれませんよね。
シャブリ地区
せっかくなのでシャブリ地区について少し勉強しましょう。シャブリ地区はフランス・ブルゴーニュ地方にあります。
主要なA.O.C.は
- Petit Chablis プティ・シャブリ
- Chablis シャブリ
- Chablis Premier Cru シャブリ・プルミエ・クリュ
- Chablis Grand Cru シャブリ・グラン・クリュ
の4階層のA.O.C.に分類されます。
今回飲んだのは上から2番目のシャブリですね。一番よく見かけるシャブリですね。
もちろん全部、シャルドネを使って作った白ワインです。
ソムリエ・ワインエキスパート試験に出るのは『Chablis Grand Cru シャブリ・グラン・クリュ』内の7つのクリマとその地図ですね。
クリマっていうのは、畑と考えて良いと思います。7つの畑の名前を覚えましょうという意味です。
- Blanchot ブランショ
- Bougros ブーグロ
- Les Clos レクロ
- Grenouilles グルヌイユ
- Preuses プルーズ
- Valmur ヴァルミュール
- Vaudésir ヴォーデジール
試験を受ける方は、地図で7つのクリマを覚えてくださいね。さらに、一番大きいクリマと一番小さいクリマも覚えておきましょう。
ソムリエ・ワインエキスパート試験では、こういう最大・最小をおさえておくのもポイントのひとつですね。
最大はLes Clos レクロで25.87ha、最小はGrenouilles グルヌイユで9.38haです。
シャブリの味は?
私が初めてシャブリを買って飲んだ時は、値段だってそこそこするし、芳醇で華やかな美味しさなのだろうと思って飲みました。色々ワインを飲んで、自分ではシャルドネってこんな感じの味だとわかったつもりだったので。
しかし、飲んでビックリ!あれ?このワインはシャブリで合ってるのかな??いつも飲んでるワインの価格の数倍するワインで合ってるのかな?と思いました。
今まで自分がシャルドネの味だと思っていたのは、温暖な場所で栽培されたシャルドネをガッツリと樽で熟成させたモノだったのです。
それに対しシャブリは、樽による香りではなく、その土地のシャルドネの本来の味を引き出す醸造方法なのです。シャルドネ本来の味を味わえるワインなのです。
香りは柑橘系の香りに加えてシャブリの特徴でもある石灰やミネラルの香り。口に含むとハッキリとした酸味を感じますが、穏やかな酸です。
これがシャルドネなのかー。そんな味わいです。
初めてシャブリにチャレンジする方は、いきなりプルミエ・クリュやグラン・クリュにいかないで(いかないか!)プティ・シャブリや私が購入したようにシャブリが入っているワインセットなどがおすすめです。
一旦、シャブリってこんな味なのか。と、わかったらハマるかもしれませんよ。
飲むたびに勉強させられるワインです。シャルドネは奥が深いなーって思います。
シャブリ まとめ
ワインの勉強をしている方も、していない方も、必ず通るのが『シャブリ』だと思います。
なんの知識もないと、何?これ?これがシャブリ??へーっ。で終わってしまうかも知れませんが、シャブリにも4階層あって、シャルドネで造られていて、シャルドネの本来の味を味わえるワインだと思うと楽しいですよね。
みなさんもぜひシャブリを試してみてください。
カンパーイ
ではまた。