こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。
2回にわたってトスカーナ州の勉強してきました。今日は3回目。トスカーナ州のD.O.C.を勉強したいと思います。

エノテカ定期便に入っていた D.O.C.ボルゲリ
こちらはエノテカ定期便2019年2月のセットに入っていた『2015年 コントゥーゴ / グア・ド・アル・タッソ』です。トスカーナ州のD.O.C.ワインです。D.O.C.ボルゲリです。
エノテカのワイン頒布会がお得なのか検証の記事はこちらから。
イタリア トスカーナ州の主な D.O.C.
それでは主な トスカーナ州のD.O.C.を見ていきましょう。
Pomino ポミーノ
前回の記事にも出てきました。トスカーナ大公コジモ3世が1716年に世界最初の原産地保護をした地域のひとつですね。当時よりもD.O.C.ポミーノの地域は狭いようです。
コジモ3世は、カルミニャーノ、キアンティ、ポミーノ、ヴァル・ダルノ・ディ・ソプラのワイン産地の線引きをして、その範囲外で造ったワインにはこの名前の使用を禁止しました。
D.O.C.ポミーノの白ワインはピノ・グリージョ、シャルドネから造られます。赤ワインはサンジョヴェーゼ、ピノ・ネーロ、メルローという珍しいブレンドで造られます。
Vin Santo del Chianti ヴィン・サント・デル・キアンティ
キアンティの生産地区で造られるヴィン・サントです。
ヴィン・サントとは、ブドウを陰干しして、小樽で発酵し、長期酸化熟成して造られるワインです。サンジョヴェーゼから造られるロゼワインと、トレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジア・デル・キアンティから造られる白ワインがあります。
瞑想ワインとも呼ばれる複雑な味わいがあります。
瞑想ワインとは、以前はアルコール度数が高い良質な甘口ワインの意で使用されていました。
近年では、甘口に限らず、料理と合わせる必要がなくワイン単体で楽しむことができるワインを瞑想ワインと呼ぶこともあるようです。
Vin Santo del Chianti Classico ヴィン・サント・デル・キアンティ・クラッシコ
キアンティ・クラッシコの生産地区で造られるヴィン・サントです。
甘口から辛口まで様々なタイプがあります。
こちらも、サンジョヴェーゼから造られるロゼワインと、トレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジア・デル・キアンティから造られる白ワインがあります。
Vin Santo di Montepulciano ヴィン・サント・ディ・モンテプルチアーノ
サンジョヴェーゼから造られるロゼワインと、トレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジア・ビアンカ、グレケット・ビアンコから造られる白ワインがあります。
モンテプルチャーノは昔からヴィン・サントが有名です。
Bolgheri ボルゲリ
ボルゲリはサッシカイヤが誕生するまではシンプルなロゼの産地でした。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、サンジョヴェーゼから造られる赤ワインとロゼワイン。ヴェルメンティーノ、ソーヴィニヨンから造られる白ワインがあります。

D.O.C.ボルゲリのワイン
エノテカ頒布会に入ってた写真のワインはメルロー100%です!
D.O.C.ボルゲリはカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に造られるサッシカイアの成功によりボルドー品種ワイン産地として一気に名声を高めました。
Bolgheri Sassicaia ボルゲリ・サッシカイア
ボルゲリ・サッシカイアは単一ワイナリーに与えられた唯一の呼称です。
カベルネ・ソーヴィニヨンから造られる赤ワインのみのD.O.C.です。
2016年ヴィンテージの「サッシカイア」はカベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%で造られています。なんとWA 100点を獲得しました。
イタリア・トスカーナ州 まとめ
ヴィン・サントや瞑想ワイン、そして、D.O.C.ポミーノ、D.O.C.ボルゲリ、D.O.C.ボルゲリ・サッシカイアなどボリュームたっぷりでしたね。
コジモ3世とリカーゾリ男爵にカンパーイ!!
では、また。