こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。
2019年のボージョレ・ヌーヴォーの解禁日は11月21日(木)です。
様々なトコロで予約も始まっています。
色々な種類のボージョレ・ヌーヴォーがありますね。
単純に価格で選んでも良いですし、直感で選んでも良いですけど、せっかくなので自分で理解した上で購入したいですよね。
今回は、ボージョレ・ヌーヴォーの基本を勉強したいと思います。
ボージョレ・ヌーヴォーとは?
ボージョレ・ヌーヴォーとは
ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスのボージョレ地区で造られる新酒(Vin de Primeur / Vin Nouveau)のワインです。11月第3木曜日からの販売が許可されています。
ボージョレ・ヌーヴォーは、Gamay(ガメイ)から造られる赤ワインとロゼワインがあります。白ワインはありません。
ボージョレ・ヌーヴォーは、ボージョレの生産量の約1/3にあたり、日本はボージョレ・ヌーヴォーの最大の輸出先です。
ボージョレ地区
ボージョレ地区は北緯約46度に位置しています。日本のワイン用ブドウ産地の北限である北海道名寄(なよろ)は北緯44.1度なのでさらに北に位置している事になります。
主なA.O.C.(A.O.P.)は、Beaujolais ボージョレ、Beaujolais Supérieur ボージョレ・シュペリュール、Beaujolais Villages ボージョレ・ヴィラージュ です。
その他、自らの村名を名乗る10の地区のみ、A.O.C.名に Cru du Beaujolais クリュ・デュ・ボージョレを付記する事ができます。
ボージョレ・ヌーヴォー(ボージョレ・プリムール)は、A.O.C.Beaujolaisボージョレ と A.O.C.Beaujolais Villagesボージョレ・ヴィラージュで造られています。
ボージョレ地区 主要なA.O.C.
主要なA.O.C.を見ていきましょう。
Beaujolais ボージョレ 赤、ロゼ、白
ガメイから造られる赤ワインとロゼワイン、シャルドネから造られる白ワインのA.O.C.です。
新酒(Vin de Primeur / Vin Nouveau)として認められているのは、赤ワインとロゼワインのみです。白ワインのボージョレ・ヌーヴォーはありません。
安いボージョレ・ヌーヴォーで良いや!という人は A.O.C.Beaujolais のヌーヴォーを探してみて下さい。
Beaujolais Supérieur ボージョレ・シュペリュール 赤
ガメイから造られる赤ワインのみのA.O.C.です。
A.O.C.ボージョレよりも最低アルコール度数の規定が高くなっています。
新酒(Vin de Primeur / Vin Nouveau)として認められていませんので、A.O.C.ボージョレ・シューペリュールのボージョレ・ヌーヴォーはありません。
Beaujolais Villages ボージョレ・ヴィラージュ 赤、ロゼ、白
ボージョレ地区北部の38のコミューンが名乗ることができます。コミューンとは市町村のようなイメージで良いと思います。
ガメイから造られる赤ワインとロゼワイン、シャルドネから造られる白ワインのA.O.C.です。
新酒(Vin de Primeur / Vin Nouveau)として認められているのは、赤ワインとロゼワインのみです。白ワインのボージョレ・ヌーヴォーはありません。
新酒(Vin de Primeur / Vin Nouveau)として認められている白ワインのA.O.C.の記事はコチラから。
A.O.C.ボージョレよりも肉付きがしっかりとしていますので、少し良いボージョレ・ヌーボーが飲みたい方は A.O.C.Beaujolais Villages のボージョレ・ヌーヴォーを探してみて下さい。
ボージョレ・ヌーヴォー その他の表記
ボージョレ・ヌーヴォーとボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーの違いがわかりましたね。
カタログやインターネットをみていると、もう少し専門的な用語が出てきますよね。『Non filtré』『Vieille Vigne』『V.V.』などです。これらの用語も理解しているとボージョレ・ヌーヴォーを選ぶときの幅が広がりますので、解説します。
Non filtré ノン・フィルトレ
大体わかると思いますが、「無濾過」の意味ですね。ワインの醸造後に濾過を行わずに瓶詰めすることです。深みと旨味が増します。
Vieille Vigne ヴィエイユ・ヴィーニュ
「V.V.」と表記される場合もあります。「樹齢の高いブドウ樹」を意味します。古木・古樹から収穫したブドウを使用して造られたワインです。
ブドウの樹の寿命は120年ほどと言われていますが、何年からが古樹という明確な基準はありません。ヴィエイユ・ヴィーニュは、若樹から収穫されたブドウから作ったワインよりも凝縮感があり、味わいが深くなります。
ボージョレ・ヌーヴォー まとめ
これで、今まで漠然と選んでいたボージョレ・ヌーヴォーを自分で選んで買えますね!!
赤ワインは常温でと言われますが、ボージョレ・ヌーヴォーは冷蔵庫で1時間ほど冷やして飲むと良いでしょう。
せっかくなので、シェーヴルタイプのチーズを合わせてみてはいかがでしょう。A.O.P.チーズだとシャロレやマコネですね。
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それではまた!!