こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。
さて、さっそく問題です。
フランス・ブルゴーニュ地方の主要ブドウ品種は??
もう一問。
ボージョレ地区の赤ワインの主要品種は??

ボージョレ地区の赤ワインの主要品種はガメイですね!!
ブルゴーニュではシャルドネ、ピノ・ノワールだけでなく、ガメイやピノ・グリなども補助品種として使用される場合がありますが、シャルドネとピノ・ノワールが栽培面積の80%を占めます。(ボージョレ地区を除くブルゴーニュの5地区計)
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2019年10月9日(水)に ソムリエの二次試験が行われました。
そこでサプライズ登場したのは「アリゴテ」です。
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これからソムリエ試験を受ける方も、ソムリエ試験には興味ないけどワイン好きな方も、一緒に「アリゴテ」について学びましょう。
「ブーズロン」って??「キール」って??そんな疑問にも答えます。「アリゴテ」を知ってれば今後のワイン人生がより楽しくなりますよ。
アリゴテとは
アリゴテの主要生産地
Aligoté アリゴテの主要産地はフランス・ブルゴーニュ地方です。
ブルゴーニュ地方のA.O.C.の数はフランスで最も多く、ブルゴーニュ地方で造られるワインのほぼ全てがA.O.C.ワインです。
アリゴテを使用したA.O.C.はレジョナル(地方名)A.O.C.では Bourgogne Aligoté、コミュナル(村名)A.O.C.ではコート・シャロネーズ地区の Bouzeron が唯一認められています。
ブーズロンはアリゴテ100%から造られる白ワインのみのA.O.C.です。
また、アリゴテは Crémant de Bourgogne にも使われます。クレマン・ド・ブルゴーニュは 発泡ロゼ と 発泡白 のA.O.C.です。

アリゴテのその他の生産地
ごく少量、シャブリ地域でもアリゴテは栽培されています。
フランス以外の国では、スイス・ジュネーブ州(推奨される生産者はDomaine des Balisiers, Domaine Les Perrières)、ウクライナ、モルドバ、ブルガリア、ロシア・クラスノダール地方、ロシア・ロストフ州で栽培されています。
ごく少量、アメリア・カリフォルニア州、アメリカ・ワシントン州、カナダ・オンタリオ州、オーストラリア・南オーストラリア州などでも栽培されています。
アリゴテの味わい
『ワイン テイスティング』佐藤陽一著より引用します。
アリゴテの香りは
グレープフルーツなどの黄色の柑橘系のニュアンス。それほど多くの香りが華やかには現れない。
ブーズロンでは黄色い花が柑橘系の香りに加えて、白コショウなどの控えめなスパイス香も現れる。
引用元:『ワイン テイスティング』佐藤陽一
アリゴテの味わいは
(グレープフルーツの白い皮の部分を噛んだような)やや苦みを感じるアタック
引用元:『ワイン テイスティング』佐藤陽一
『ワイン テイスティング』のアリゴテのページ内では、「アリゴテ ラリュー」と「アリゴテ ヴィレーヌ」のテイスティングコメントも掲載されています。
アリゴテを使ったカクテル
ワインベースのカクテルで知名度ナンバーワンのカクテルが『キール』です。
『キール』は、クレーム・ド・カシスに白ワインを注いで軽く混ぜるだけです。簡単ですね。基本は白ワイン4に対して、クレーム・ド・カシスが1の割合です。アペリティフ(食前酒)として飲まれるのが一般的です。
1945年、フランス・ブルゴーニュ地方、ディジョン市のキャノン・フェリックス・キール市長が、アリゴテを使用して造られた白ワインとクレーム・ド・カシスをミックスして造ったのがはじまりです。

ちなみに、白ワインの代わりにスパークリングワインを使用したものが『キールロワイヤル』です。
アリゴテ まとめ
2019年のソムリエ二次試験に出題された アリゴテ。魅力的なブドウ品種ですよね。
シャルドネもいいですが、たまにはアリゴテも試してみてください。
ブーズロンでカンパーイ!
ではまた。