こんにちは。ソムリエ・ブロガー みやっちょです。

『オール・アバウト・メドック』の著者は森覚さんです。
初版発行は2011年の11月なので、情報としては古い部分もありますが、メドックに特化したこの本はメドック好きにはたまらない内容になっています。
オールカラーで写真が豊富なのでパラパラと読むのにもバッチリです。
読んでいるとメドックのワインが飲みたくなります。
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ワイン本『オール・アバウト・メドック』とは
『オール・アバウト・メドック』は全100ページ弱のオールカラーの本です。
メドックの歴史、アペラシオン、クリュの話から始まって、様々な生産者のインタビュー記事を挟んで、最後は233本のメドックワインのテイスティングコメントが掲載されています。
大きく分けて3つの章から構成されています。
- メドックという銘醸地
- 主役のワインを巡るメドックの旅
- メドック・ワイン・ガイド
それぞれ紹介していきます。
メドックという銘醸地
最初に「歴史」「アペラシオン」「クリュ」「セパージュ」「畑」「最新技術」の記事が書かれています。
「メドックの多様性を訪ねて」という見出しで15シャトーの記事が続きます。
「メドックの多様性を訪ねて」は3つのテーマ分けがされています。
メドックの多様性を訪ねて 「煌めくメドックの牽引者」
1つ目のテーマは「煌めくメドックの牽引者」です。
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・ラスコンブ
- シャトー・ラグランジュ
- シャトー・ブラネール・デュクリュ
の5シャトーの記事です。

マルゴー(マルゴー)とラトゥール(ポイヤック)はメドック1級です。ラスコンブ(マルゴー)はメドック2級、ラグランジュ(サン・ジュリアン)はメドック3級、ブラネール・デュクリュ(サン・ジュリアン)はメドック4級ですね!!
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メドックの多様性を訪ねて 「実力を見せつけるグラン・ヴァン」
2つ目のテーマは、格付けには入っていないけれども、品質はトップクラスと囁かれている4シャトーの記事です。
- シャトー・シラン
- シャトー・ル・クロック
- シャトー・フォンレオ
- シャトー・プジョー
『シャトー・ル・クロック』はメドック2級のシャトー・コス・デストゥールネルとシャトー・モンローズに挟まれた畑のシャトーです。興味深いシャトーですね。
この中で比較的、手に入れやすい価格帯のシャトーが『シャトー・フォンレオ』です。
地球温暖化の影響が叫ばれる中、メドックの他の産地にはない、冷涼なテロワール、今後の注目されるワインを生み出す可能性を秘めている。
『オール・アバウト・メドック』より引用
メドックの多様性を訪ねて 「伝統に挑むニューヒーロー」
3つ目のテーマは、新たな取り組みを掲げるシャトーの記事です。
- シャトー・コス・デストゥールネル
- シャトー・ラ・ラギューヌ
- シャトー・ポンテ・カネ
- シャトー・ブラナ・グラン・プジョー
- シャトー・カデ・テレフォール
- シャトー・テイナック
シャトー・コス・デストゥールネル(サン・テステフ)はメドック2級のシャトーですね。
畑ではGPSを用いて1000余りの区画を管理し、新しい醸造所は収穫したブドウの受け入れから瓶詰めまでポンプを使用しない斬新な構造です。
シャトー・ラ・ラギューヌ(オー・メドック)はメドック3級のシャトーです。2000年のオーナー交代から評価が大きく変わりました。醸造所の大規模な改革と、広大な畑すべてを減農薬栽培にし、一部の畑はビオディナミを取り入れています。
シャトー・ポンテ・カネ(ポイヤック)はメドック5級のシャトーです。2004年より、雨や湿気が多いメドックでは困難とされてきたビオディナミを取り入れ、2005年に全面採用、2011年から正式にビオディナミの認証を受け、ここ数年、高い評価を受けています。
主役のワインと巡るメドックの旅
この章では、観光スポットを紹介しています。
ホテルやゴルフリゾート、レストラン、ワインショップ、料理が紹介されています。
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メドック・ワインガイド
最後に233本のテイスティングコメントが掲載されています。
メドック → オー・メドック → マルゴー → ムーリス → リルトラック・メドック → サン・ジュリアン → ポイヤック → サンテステフ
の産地順に233本です!
本の発行年が2011年なので、ヴィンテージが2006年〜2008年前後のワインのテイスティングコメントにはなってしまいますが、メドックのワインを購入する際の参考になりますね。
ワイン本『オール・アバウト・メドック』まとめ
ページ数は約100ページですが、内容はボリューミーです。
メドックワイン好きの方は手にとってみてください。
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では、また!!