こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。
みなさんは赤ワインが好きですか?
白ワインが好きですか??
オレンジワイン(アンバーワイン)も流行っていますね。
今回はお酒の漫画『BARレモンハート17巻』の218話『超へそまがりオーダー』に登場した 黄ワイン 「シャトー・シャロン ヴァン・ジョーヌ」を紹介します。
メモ
漫画【BARレモン・ハート】とは、都内某所にある『BARレモン・ハート』を舞台に繰り広げられるお酒のマンガです。お酒に詳しいマスターのもとに、常連客なのに酒音痴の松っちゃんと、謎に包まれた常連客のメガネさんを中心に、色々なお客さんが訪れて様々なドラマを生みます。一話完結でとても読みやすいのでお酒好きにはオススメの漫画です。作者は古谷三敏。
- 黄ワインって何?
- ヴァン・ジョーヌって何?
- ヴァン・ジョーヌの特徴は?
- シャトー・シャロンって何?
を学びます。
漫画 『BARレモン・ハート 17巻』218話に登場した 黄ワイン「ヴァン・ジョーヌ」とは
BARレモンハート17巻 218話「超へそまがりオーダー」
BARレモン・ハート常連の松っちゃんは、へそまがりの叔父さんとBARレモン・ハートへやってきました。
へそまがりの叔父さんは
「すんなりと赤ワインくださいと いうと思うか」
「白ワインくださいと そんな あたりまえの注文を このオレがすると思うのかよ」
と松っちゃんに言います。
松っちゃんは
「だってワインには赤と白しかないじゃないの ロゼもあるけど」
と答えます。
へそまがりの叔父さんは
「黄色いワインなら飲んでやろうじゃないの マスター 黄色いワインくれ!!」
と意地悪そうに言います。
マスターは顔色ひとつ変えずに言います。
「ハイ かしこまりました」
そこでマスターが出したワインがコチラです。
へそまがりの叔父さんは
「黄色いワインなんて本当にあるのかよ」
「マスターにいじわるしようと思って いったのに…」
「よっしゃ いってみよう どんな味か楽しみだ」
とテンションが上がります。
しかしマスターも負けてはいません。
「ダメです わたしも かなりの へそまがり」
「そう かんたんには開けません」
「わたしの話をおとなしく聞くんでしたら 開けてもいいでしょう」
と言います。
果たして、へそまがり叔父さんは黄色のワイン「ヴァン・ジョーヌ」を味わうことが出来るのでしょうか??
ヴァン・ジョーヌとは
ヴァン・ジョーヌとは、フランス・ジュラ地方で造られているワインです。
使用ブドウ品種はサヴァニャンです。

Vin Jaune(ヴァン・ジョーヌ)とは、ソムリエ協会教本によると
サヴァニャンのみから醸造した白ワインを、産膜酵母下で長期熟成させたもの。色調が黄色に近いことからヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)と呼ぶ。シャトー・シャロンで偶発的に生まれたと考えられる。
『2020年ソムリエ協会教本』より引用
今回マスターが出したワイン「アンリ・メール ヴァン・ジョーヌ」の A.O.C.はシャトー・シャロンです。
ヴァン・ジョーヌは、A.O.C. Château-Chalon(シャトー・シャロン)だけではなく、A.O.C. Arboir(アルボワ)、A.O.C. L'Etoile(レトワール)、A.O.C. Côtes du Jura(コート・デュ・ジュラ)でも造られています。
ヴァン・ジョーヌ の 規定とは?
A.O.C. によるヴァン・ジョーヌには厳しい規定があります。
- サヴァニャンから造った白ワインのみ使用
- オークの小樽に詰めて6年間熟成(収穫から6年目の12月15日まで熟成)
- 最低60ヶ月は産膜酵母下で熟成
- ウイヤージュ(樽の中で目減りした分を継ぎ足す事)禁止
- Clavelin(クラヴラン)と呼ばれる620mlのボトルに詰める
- 収穫から7年目の1月1日以降に消費者に向けて出荷が可能
へそまがり叔父さんも気に入った「ワインらしくないボトル」が 620ml のクラヴラン なのですね。

ヴァン・ジョーヌ の特徴は?
ヴァン・ジョーヌの特徴について、ソムリエ協会教本によると
ソトロンと呼ばれる芳香成分により、アーモンドやヘーゼルナッツ、キャラメル、シナモン、ハチミツ、カレーなど、複雑なフレーバーが生じる。
『2020年ソムリエ協会教本』より引用
シャトー・シャロンについて『BARレモンハート 17巻』によると
柔らかいシェリーのようなこのワインはトリュッフで飲むと確かに味わいが深まるようである。
ジュラ地方産のコンテ・チーズとの相性も抜群だそうだが、カレー風味の料理にも合うという。
『BARレモン・ハート17巻』より引用
シャトー・シャロンとは
A.O.C. シャトー・シャロンはヴァン・ジョーヌのみに認められたA.O.C.です
A.O.C.シャトー・シャロン といえばヴァン・ジョーヌだけ、黄ワインだけという事です。
シャトー・シャロンの赤ワインや白ワインやスパークリングワインも存在しません。
A.O.C. シャトー・シャロンは、他の地域で造られる ヴァン・ジョーヌ よりも収穫時のブドウの糖度が高い事が特徴です。
A.O.C.アルボワ や A.O.C.コート・デュ・ジュラ の収穫時のブドウ糖度は最低161g/ℓです。
対して、A.O.C. シャトー・シャロン の収穫時のブドウの糖度は204g/ℓ以上です。
漫画 『BARレモン・ハート 17巻』218話に登場した 黄ワイン「ヴァン・ジョーヌ」まとめ
フランス・ジュラ地方で造られる「ヴァン・ジョーヌ」は、サヴァニャンを使用して造られる黄色いワインでした。
クラヴランというボトルも印象的ですね。
収穫から7年の月日を経て出荷されてきた「ヴァン・ジョーヌ」特に「シャトー・シャロン」を是非お試しください!!
それでは、また。