こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。
赤ワインで避けて通れないのは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローですね。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを比較する事も多いと思います。
ワインを飲んで、品種を当てればそれでOKというものではありませんが、それぞれのブドウ品種の特徴がわかってるとワインライフがグッと広がります。
ブドウ品種に合わせて料理を考えたり、料理に合わせてワインを選んだりも出来ますね。
もちろん単純にブラインドテイスティング(内容がわからないワインと当てる)っていうのも面白いんですよ。
ひとりでやっても、みんなで集まってやっても楽しい。
「このワインなんだろう??」ってクイズのように考えながら飲むのって実際にやってみると想像以上に楽しいですよ。
ひとりでもブラインドテイスティングが出来る方法を紹介した記事もあります。
>>『ブラインドテイスティングも出来る ワインの保存・保管方法』の記事はコチラから
今回は、赤ワインの代表、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの特徴を比較しながら勉強します。
勉強に使用する本は3冊『10種のブドウでわかるワイン』『ワイン テイスティング バイブル』『The WINE マグナム エディション』です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴 と メルローの特徴 を比較
それでは、各本のカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴とメルローの特徴を学んでいきましょう。
『10種のワインでわかるワイン』によるカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴とメルローの特徴
石田博さんの『10種のワインでわかるワイン』によると
カベルネ・ソーヴィニヨンは
まず、色が大変濃い。総じて、黒味を帯びた色調をしていて、ガーネットと表現されます。そしてその深みのある濃い色合いからうかがえる通り、香りも濃縮感があり、スパイシーです。味わいは酸味を基調としたストレートな広がりで、中盤以降から、そのがっしりとした渋みが口の中を支配します。
『10種のワインでわかるワイン』より引用
カベルネ・ソーヴィニヨンのフレーヴァーについては
カベルネ・ソーヴィニヨンの典型的な特徴は「ヴェジェタル」と理解されていました。(中略)しかし成熟について理解が進んだ昨今、加えて地球温暖化も手伝って、これらの表現が使われることはなくなり、代わって「メントール」という表現へと進化しました。
『10種のワインでわかるワイン』より引用
また
フルーツでいえばカシスの香りです。ブドウの成熟度により、ラズベリーやブルーベリーの香りにもなるのですが、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい香りはカシスになると理解しています。
『10種のワインでわかるワイン』より引用
メルローについては
もともとメルローは濃縮感のある果実味がいちばんの特徴になります。私はブルーベリーをメルローらしい香りと認識しています。
『10種のワインでわかるワイン』より引用
また、
他にメルローによく感じられるのは鉄分っぽさです。血液や生肉、鉄そのものということもあります。生産地によって強弱は異なりますが、メルロー独自の香りとしてよいでしょう。この鉄分の香りは「ミネラル」の部類に入り、土っぽさにも共通します。
『10種のワインでわかるワイン』より引用
カベルネ・ソーヴィニヨンは『メントール』『カシス』
メルローは『ブルーベリー』『鉄分っぽさ』
を感じられるかどうか
というのがポイントですね。
さらに10種のブドウ品種の特徴の勉強をしたい方はコチラ
『ワイン テイスティング バイブル』によるカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの比較
谷宣英さんの『ワイン テイスティング バイブル』によると
カベルネ・ソーヴィニヨンの『見分け方のポイント』として
色調が非常に濃く、中心は黒みを帯びる。成熟したフルーツのアロマが強く、潜在的にミントやメントールの香りをもち、甘いフルーツの香りとともに爽やかな香りがある。ヒマラヤ杉の香りがあり森の中を散策している時のような印象を感じる。ほかの品種にはない特徴なので比較的品種はとらえやすい。
『ワイン テイスティング バイブル』より引用
カベルネ・ソーヴィニヨンの香りの『基本用語』として
よく熟したブルーベリーやカシス、プラムのような香りが豊か。また、特徴的な要素としてミントやユーカリの香りも出る。ヒマラヤ杉やシガーボックスのニュアンスもある。
『ワイン テイスティング バイブル』より引用
メルローの『見分け方のポイント』としては
メルロの場合、品種を断言できる際立った個性は少ないが、ほかの品種とは異なった柔らかい味わいがあるため判断できる。色調は濃く黒みを帯びる。香りにスパイスやミントのような香りがなく、熟した赤黒いフルーツの香りが中心。酸味は少なくヴォリュームが強い。
『ワイン テイスティング バイブル』より引用
メルローの香りの『基本用語』として
甘く成熟した果実感が強い。成熟するとドライフルーツのような香りとともに、土やキノコのような香りも現れてくる。長い熟成を経たものは黒トリュッフに例えられることもある。
『ワイン テイスティング バイブル』より引用
カベルネ・ソーヴィニヨンは『ミント』『メントール』『ヒマラヤ杉』『ブルーベリー』『カシス』
メルローは『赤黒いフルーツ』『スパイスやミントのような香りがない』『酸味が少ない』『柔らかい味わい』
といったところがキーワードでしょうか。
さらにテイスティングついて深く広く学びたい方はコチラ
『The WINE マグナム エディション』によるカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの比較
『The WINE マグナム エディション』は私の大好きな本です。
大型本でイラスト中心です。パラパラとめくっているだけでも楽しい本です。
>>ワイン本『The WINE マグナム エディション』が超おすすめの理由の記事はコチラから
『The WINE マグナム エディション』によると
カベルネ・ソーヴィニヨンの『おもな香り』として
- ブラックチェリー
- カシス
- 西洋杉
- ベーキングスパイス
- 黒鉛
『The WINE マグナム エディション』より引用
またカベルネ・ソーヴィニヨンの『特徴』として
リッチなフレーバーとタンニンが多く、グリルした肉料理、ペッパー系のソース、風味の濃い料理とぴったり合います。
『The WINE マグナム エディション』より引用
メルローの『おもな香り』として
- チェリー
- プラム
- チョコレート
- ドライハーブ
- バニラ
『The WINE マグナム エディション』より引用
メルローの『特徴』として
- はっきりとしたブラックチェリーのフレーバー、しなやかなタンニン、スモークとチョコレートの後味のワインで愛されている黒ブドウ種です。
- 豚の肩肉やキノコのロースト、蒸し煮にした牛バラ肉などに合わせるとおいしく飲めます。フルーツの香りが、チミチュリソース(南米のソース)を使った料理や和牛ステーキとも相性がよいです。
『The WINE マグナム エディション』より引用
カベルネ・ソーヴィニヨンは『カシス』『西洋杉』
メルローは『(ブラック)チェリー』『しなやかなタンニン』『チョコレート』
などがキーワードでしょうか。
83種のブドウ品種と17種のワイン合計100種の特徴など、もっと知りたい方はコチラ
カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴 と メルローの特徴 を比較 まとめ
カベルネ・ソーヴィニヨンは『メントール』や『カシス』をいかに感じ取れるかがポイントですね。
谷宣英さんの『ヒマラヤ杉の香りがあり森の中を散策している時のような印象』というのが私にとってはわかりやすいです。
メルローは『ブルーベリー』『ブラックチェリー』『バニラ』『チョコレート』『柔らかい味わい』『しなやかなタンニン』などがキーポイントでしょうか??
自分なりの、わかりやすい特徴をつかんでテイスティングしてみましょう。
それでは、また。