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こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。

ソーヴィニヨン・ブランのワインといえば、ニュージーランドや、フランス・ロワール、フランス・ボルドーなどを思い浮かべると思いますが、日本でも注目され始めています。
2017年国税庁の「ワイン原料用国産生ブドウの受入数量」調査によると、日本において、ソーヴィニヨン・ブランは「白ワイン用品種」としては163トンで第8位の品種です。まだまだわずか0.8%です。
そんなソーヴィニヨン・ブランを使用して造られた「日本ワイン」をワイン雑誌『ヴィノテーク472号』の「日本ワイン 品種への挑戦」の記事から3本紹介します。
- 山形の蔵王ウッディファーム
- 長野のヴィラデストワイナリー
- 島根の島根ワイナリー
ネットで比較的手に入りやすいソーヴィニヨン・ブランを使用したワインです。
- ソーヴィニヨン・ブランのワインが好き
- ソーヴィニヨン・ブランで造った日本ワインを飲みたい
- 甲州以外のブドウ品種の日本ワインを飲みたい
という方にオススメの記事です。
お気に入りのソーヴィニヨン・ブランを見つけてください。
ソーヴィニヨン・ブランの日本ワイン おすすめ3選
ヴィラデストワイナリーのソーヴィニヨン・ブラン
2003年 エッセイストで画家の玉村豊男さんが設立したワイナリーです。
以前紹介した本『ぼくのワインができるまで』の著者です。
ヴィラデストワイナリーは長野県の東御市に位置します。
長野県の日本ワインの生産量は山梨県に続き第2位の産地です。(2017年国税庁)
ソーヴィニヨン・ブランの生産量は74.9トンと少ないながら、日本国内のソーヴィニヨン・ブランの約45%は長野でつくられている計算になります。
ヴィラデストワイナリーでは、2004年に試験的にソーヴィニヨン・ブランを植えた際に、良いブドウが出来たため、段階的に栽培を増やしていきました。
醸造責任書の小西超さんは、2002年に、ニュージーランドのマールボロに研修にいき、ソーヴィニヨン・ブランに触れたそうです。
マールボロはニュージーランド最大のワイン産地で、ニュージーランド全体のブドウ栽培面積の69%を占めます。
マールボロの栽培面積の8割が「ソーヴィニヨン・ブラン」なのです。
「ヴィノテーク472号」の記事内で小西超さんは
ここ東御は標高が高く冷涼で昼夜の寒暖差が大きく、雨が少ないという気候のため、より冷涼地に合う白品種としてソーヴィニヨン・ブラン、赤はピノ・ノワールに注力することにした
「ヴィノテーク472号」より引用
ヴィラデスト・ソーヴィニヨン・ブラン 2017 の味わいは
かんきつやトロピカルフルーツ、ハーブのような華やかな香りが特徴。そのフレッシュな酸味は、魚介料理との相性が抜群である。
『ヴィノテーク472号』より引用
「ぼくのワインができるまで」を読みながら、ヴィラデストワイナリーのワインを飲むっていうのも良いですね。
ウッディファーム&ワイナリーのソーヴィニヨン・ブラン
山形県上山市のワイナリーです。2013年に設立しました。代表は木村義廣さんです。
山形県は、山梨、長野、北海道に続く、第4位の日本ワインの生産量を誇ります。(2017年国税庁)
山形県の主な白ワイン用ブドウ品種は、デラウエアが第一位で32.3%、ナイアガラが第二位で12.4%、シャルドネが第三位で8.3%、セイベル9110が3.4%、甲州が1.1%、その他7% です。
山形県でソーヴィニヨン・ブランはその他7%に含まれています。甲州が1.1%なので、1.1%以下しか造られていないということですね。
そんな中で、木村さんは、ソーヴィニヨン・ブランをもともと好きだったこともあり、山形での可能性を感じて栽培することにしたそうです。
ヴィノテーク472号によると
山形では9月の初めには収穫を行うので、秋雨のタイミングもずれて、品種の個性であるかんきつ系の香りがよく出現するという。
『ヴィノテーク472号』より引用
島根ワイナリーのソーヴィニヨン・ブラン『島根ワイン 縁結』
1959年に設立の島根ワイナリー。1986年に現在の地でワインを造り始めました。
出雲大社に近いワイナリーです。
デラウェアや甲州、マスカット・ベーリーAといったブドウ品種が中心でしたが、さらなる高品質ワイン生産を目指して、2008年に自社農園を開園しました。
島根ワイナリーでは、ソーヴィニヨン・ブランは10年ほど前から栽培していますが、副支配人の足立篤さんは
「正直なところ島根でのソーヴィニヨン・ブランの栽培は難しいと言わざるを得ない。」
「10年以上やっているが試行錯誤の連続だ。」
醸造に関しても
「香りに特徴のある品種だから、果皮と果汁とのコンタクトの時間を変えたり、いろいろと挑戦している」
と言うことです。
島根ワイナリーの『縁結 甲州』は、日本ワインコンクールにおいて部門最高賞を受賞したワインです。
実力ワイナリーが造った『縁結』シリーズの「ソーヴィニヨン・ブラン」も、要チェックです。

ソーヴィニヨン・ブランの日本ワイン おすすめ3選 まとめ
ソーヴィニヨン・ブランの日本ワインいかがでしたか??
様々なブドウ品種を使用して造られた日本ワインも簡単に楽しめるようになってきました。
まだまだネットで手に入りにくいワインもたくさんあります。
今回紹介したワインは比較的ネットで手に入りやすいので、気軽に試してください!!
それでは、また!!