本ページの情報は2020年6月時点のものです。最新の状況は 各サイト・各店舗にてご確認くだい。
こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。

知れば知るほど面白い事件。ワインの歴史を変えた『パリスの審判』です。
1976年にカリフォルニア・ワインとフランス・ワインをブラインド・テイスティングで対決させました。
誰もがフランス・ワインの圧倒的勝利だと思われていたのに反して、カリフォルニア・ワインが勝利した。という話です。
-
-
【カリフォルニア・ワインの奇跡】パリスの審判を知るための4つの方法
書籍『パリスの審判』内では
パリ試飲会以降、フランス以外でも、最新の技術を駆使し最高のワイン作りをすれば優れたワインができることに世界が気付いた。
『パリスの審判』より引用
という、まさにワインの歴史を変えた事件です。
『パリスの審判』で各審査員は、どのワインに高得点を付けたのでしょう。
【パリスの審判】各審査員が選んだワインは??
【パリスの審判】試飲会 ルール
パリ試飲会は「午後の楽しいイベント」として企画したものでした。
企画者であるスパリュアとギャラガーは
この試飲会はブラインドでテイスティングすることに決めていた。ブラインドによる試飲は、テイスティングの基本である。審査員はラベルを見ずにワインの良し悪しを判断する。二人は、ラベルや生産国を公表しないことで、審査が公平で客観的になると考えた。この試飲会を、フランス対アメリカの真剣勝負にするつもりはなかったが、初めからラベルが見えれば、審査員はフランス・ワインだけを褒め、カリフォルニアの粗探しをすると考えたのだ。
『パリスの審判』より引用
とはいえ、スパリュアはフランス・ワインに恥をかかせるつもりなど全くなく
フランス・ワインとして、試飲会でアメリカ勢を打ち負かす物を選んだ。
『パリスの審判』より引用
ということです。
スパリュアは審査員に対し、ワインを目、鼻、口、バランスの四つの観点で評価し、20点満点で採点してワインの順位をつけてほしいと依頼した。(中略)…この4分野での20点法は、当時のフランスでは標準であり、スパリュアも試飲で普通に使っていた。
『パリスの審判』より引用
ブラインド・テイスティングは、コンクールなどの真剣勝負ではもちろん必須ですが、普段、気軽に楽しむ際にもおすすめです。
私は、よく一人でブラインド・テイスティングを楽しんでいます。
>>ブラインド・テイスティングも出来る おすすめのワイン保存・保管方法 の記事はこちらから
ブラインド・テイスティングのアイテムの中に、ちょっと高級なワインも忍ばせれば「格付けチェック」のような楽しみ方もできます。
>>格付けチェックも出来る!最強のワイン保存・保管方法 の記事はこちらから
【パリスの審判】ピエール・ブレシュー が選んだワインは??
ピエール・ブレシューは、高品質ワインを規制するAOC委員会の主席審査官です。
シャルドネ部門では
- シャローン・ヴィンヤード(カリフォルニアワイン)に16点
- ムルソー・シャルム(フランスワイン)に15点
を付けました。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- オー・ブリオン(フランスワイン)に17点
- ムートン・ロートシルト(フランスワイン)に16点
を付けました。
赤ワインはバッチリとフランスワインを選んでいます。
【パリスの審判】オーベール・ド・ヴィレーヌ が選んだワインは??
オーベール・ド・ヴィレーヌは、ロマネ・コンティ社(DRC)の共同所有者・共同経営社です。
シャルドネ部門では
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に18点
- ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ(フランスワイン)に15点
- ムルソー・シャルム(フランスワイン)に15点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- モンローズ(フランスワイン)に16点
- オー・ブリオン(フランスワイン)に15点
- スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ (カリフォルニアワイン)に15点
を付けています。
【パリスの審判】ミシェル・ドヴァーツ が選んだワインは??
ミシェル・ドヴァーツは、アカデミー・デュ・ヴァンの講師です。
シャルドネ部門では
- シャローン・ヴィンヤード(カリフォルニアワイン)に16点
- ムルソー・シャルム(フランスワイン)に12点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- ムートン・ロートシルト(フランスワイン)に15点
- フリーマーク・アベイ(カリフォルニアワイン)に15点
を付けています。
【パリスの審判】クロード・デュボワ・ミヨ が選んだワインは??
クロード・デュボワ・ミヨは、「ゴーミヨ」誌の販売部長です。
シャルドネ部門では
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に18.5点
- ヴィーダー・クレスト(カリフォルニアワイン)に16点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- モンローズ(フランスワイン)に17点
- ムートン・ロートシルト(フランスワイン)に16点
- スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ(カリフォルニアワイン)に16点
を付けています。
【パリスの審判】オデット・カーン が選んだワインは??
オデット・カーンは、『La Revue de Vin de France』『Cuisine et Vins de France』の編集者です。
シャルドネ部門では
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に16.5点
- ムルソー・シャルム(フランスワイン)に16点
- ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ(フランスワイン)に16点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ (カリフォルニアワイン)に15点
- マヤスカス(カリフォルニアワイン)に13点
を付けています。
【パリスの審判】レイモン・オリヴィエ が選んだワインは??
レイモン・オリヴィエは、名門レストラン、ル・グラン・ヴェフールのオーナー・シェフです。
シャルドネ部門では
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に17点
- ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ(フランスワイン)に14.5点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- マヤスカス(カリフォルニアワイン)に14点
- モンローズ(フランスワイン)に14点
- スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ(カリフォルニアワイン)に14点
を付けています。
【パリスの審判】ピエール・タリ が選んだワインは??
ピエール・タリは、メドック3級のシャトー・ジスクールのオーナーです。
シャルドネ部門では
- シャローン・ヴィンヤード(カリフォルニアワイン)に16点
- バタール・モンラッシェ(フランスワイン)に14点
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に14点
- ヴィダー・クレスト(カリフォルニアワイン)に14点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- リッジ・モンテ・ベロ(カリフォルニアワイン)に17点
- ハイツ・マーサズ・ヴィンヤード(カリフォルニアワイン)に15点
を付けています。
【パリスの審判】クリスチャン・ヴァネケ が選んだワインは??
クリスチャン・ヴァネケは、3つ星の名門レストラン、トゥール・ダルジャンのシェフ・ソムリエです。
シャルドネ部門では
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に16.5点
- ムルソー・シャルム(フランスワイン)に16点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- オー・ブリオン(フランスワイン)に17点
- クロ・デュ・ヴァル(カリフォルニアワイン)に16.5点
を付けています。
【パリスの審判】ジャン・クロード・ヴリナ が選んだワインは??
ジャン・クロード・ヴリナは、タイユヴァンのオーナーです。
シャルドネ部門では
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)に17点
- ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ(フランスワイン)に14.5点
- ムルソー・シャルム(フランスワイン)に14.5点
を付けています。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門では
- オー・ブリオン(フランスワイン)に15点
- モンローズ(フランスワイン)に15点
を付けています。
【パリスの審判】総合得点
結果は有名ですが、得点も見てみると楽しいですね。
シャルドネ部門は
- シャトー・モンテレーナ(カリフォルニアワイン)132.0点
- ムルソー・シャルム (フランスワイン)126.5点
でした。
カベルネ・ソーヴィニヨン部門は
- スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ(カリフォルニアワイン)127.5点
- ムートン・ロートシルト(フランスワイン)126.0点
でした。
さらに詳しい順位などが知りたい方は
>>【カリフォルニア・ワインの奇跡】パリスの審判を知るための4つの方法 の記事はこちらから
【パリスの審判】各審査員が選んだワインは?? まとめ
フランスワイン圧勝と誰もが予想していたブラインド・テイスティング『パリスの審判』の各審査員の得点はいかがでしたか??
カリフォルニアワインの出来の良さが得点に表現されていますね!
それでは、また。
-
-
【パリ テイスティング事件】ワインの歴史を変えた「パリスの審判」まとめ