こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。

色々なワインのぶどう品種がありますが、ピノ・ノワールというぶどう品種を比較テイスティング(飲み比べ)してみました。

ピノ・ノワール 比較テイスティング
小瓶に分けて保存するとこのように一人でブラインド・テイスティング(どれがどのワインなのか隠して試飲する事)が出来るので便利です。
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ブラインド テイスティングも出来る おすすめのワイン保存・保管方法
今回は、ピノ・ノワールというぶどう品種の特徴について勉強したいと思います。
- ピノ・ノワールを使用して造られらたワインってどんなワインなのか知りたい
- ピノ・ノワールの特徴を知りたい
- ピノ・ノワールのワインに合わせる料理のポイントを知りたい
という方におすすめの記事です。
今回の勉強で参考にした本は
石田博さんの「10種のぶどうでわかるワイン」
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【ワイン 本】10種のぶどうでわかるワイン が おすすめ!
私の大好きな本のひとつ「The WINE マグナムエディション」
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ワイン本『The WINE マグナムエディション』が超おすすめの理由
森覚さんの「見て覚えるワインの絵辞典」
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おすすめワイン本『大人のためのワイン絵本』のイラストがツボ
どの本もおすすめです!!
【ワイン用ぶどう品種】ピノ・ノワールの特徴とは
ピノ・ノワールの主な香り
今回、ブラインド・テイスティングしたピノ・ノワールは3種類です。
ブルゴーニュ、アルゼンチン、チリ のピノ・ノワールを用意しました。

ピノ・ノワール 比較テイスティング
書籍「10種のぶどうでわかるワイン」によると
典型的な香りはこれ、と断定しにくいのがピノ・ノワールです。なぜかというと産地の個性を映し出す特性がある、つまり産地によってその個性は違ってくるからです。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用
ということです。
各社のホームページに掲載されている香りは
- ブルゴーニュ:イチゴ、レッドチェリー、バニラ、シナモン
- アルゼンチン:ラズベリー、レッドチェリー、スミレ
- チリ:サクランボ、ラズベリー、プラム、イチゴ
でした。
「The WINE マグナムエディション」によると
おもな香り:チェリー、ラズベリー、クローブ、キノコ、バニラ
「The WINE マグナムエディション」より引用

しかし「10種のぶどうでわかるワイン」によると
そんなヴァラエティに富んだ個性を持ちながらも、明確なアイデンティティを持っているのがピノ・ノワールで、一度覚えたら、何の香りかよく識別できなくても、これがピノ・ノワールなんだと飲み手は感じることができるのです。やはり妖艶ですね。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用

ピノ・ノワールの味わい
比較的タンニンは少なく渋みは控えめ、上品な味わいが特徴だ。繊細な口当たりが魅力なので、ほとんどはほかの品種とブレンドせず、単一で造られる。
「見て覚える ワインの絵辞典」より引用
とあります。
ワインを飲み初めの頃に飲んだ時は「ピノ・ノワールって薄くて酸っぱいな」という印象だったのですが、様々なワインを試して、ピノ・ノワールに戻ってくると「なんて妖艶(今、覚えたての言葉)でエレガントなんだ!」と思いますよね。
「10種のぶどうでわかるワイン」によると
味わいにも明確な個性を持ちます。それはふくよかな味わいの広がりとキメ細やかな渋みです。…(中略)…。ピノ・ノワールの渋みはとてもきめ細やかで、緻密、ヴィロードやシルクの生地を触っているような心地よい触覚が特徴なのです。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用
ピノ・ノワールに合わせる料理
ピノ・ノワールは和食にも合わせやすいという事で、最近はさらに注目を浴びていますよね。お寿司屋さんでも扱っていたりします。
「The WINE マグナムエディション」 によると
いろいろな料理に合わせやすいワインです。鶏肉や豚肉、キノコ料理とはベストな相性です。和食、焼きとり(タレ)、マグロ赤身にもおすすめです。
「The WINE マグナムエディション」より引用
私も以前、薫製パーティーをやった時に、ドイツのピノ・ノワールを試しましたが抜群の力を発揮しました。
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燻製におすすめのワインがお刺身にも合う?!
気軽にチーズに合わせるなら、カマンベールチーズとの相性も良いです。
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カマンベールチーズに合うおすすめワイン10選 前編
ブルゴーニュのピノ・ノワールに合わせる料理
色々な料理に合わせやすいピノ・ノワールですが、
ブルゴーニュは主張が強く、孤高なので、料理にはっきりとした風味や主張があると、すれ違うか、もしくはぶつかり合ってしまうのです。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用

教科書的な料理だと
- ジャンボン・ペルシエ(ハムとパセリのゼリー寄せ)
- コック・オー・ヴァン(雄鶏の赤ワイン煮)
- ブッフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮)
- ウフ・アン・ムーレット(赤ワイン仕立てポーチドエッグ)
ということになるのでしょうが、
たしかに、気軽に作ったり、スーパーやコンビニなどで買ってきたりする料理ではありませんよね。
「今日の夕食はジャンポン・ペルシエよ」
「えー!また??たまにはウフ・アン・ムーレット食べたい」
なんて会話は聞いたことありません(少なくとも自分のまわりでは)。
では、どうするのかというと
ブルゴーニュに合わせる料理のポイントはというと、ジャガイモ、パセリ、ベーコン、タマネギ、マッシュルームです。鶏肉でも、牛肉でも、豚肉でも、付け合わせにこれらを添えるとブルゴーニュがしっくりきます。また、クリームやバターを使った料理です。ブルゴーニュの醍醐味である、ふくよかに広がる味わいをより一層芳醇にしてくれます。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用
【ワイン用ぶどう品種】ピノ・ノワールの特徴 まとめ
単一で造られることの多い「ピノ・ノワール」
妖艶、緻密、ヴィロードのよう…。
和食をはじめ、色々な料理に合わせやすいのが特徴です。
ただ、ブルゴーニュ産のピノ・ノワールに関しては、ジャガイモ、パセリ、ベーコン、タマネギ、マッシュルームを付け合わせにすると料理と合わせやすくなります。
知れば知るほど美味しく感じるピノ・ノワール。
これからもさまざまなワインを飲んで楽しみましょう。
それでは、また。