こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。

ワインのぶどう品種で「シラー」とか「シラーズ」ってあるけど、何か違うの?
ちょっとした事だけど、こういうちょっとした事がワインの面倒臭いところですよね。
面倒臭いんだけど、ちょっと調べれば簡単に学ぶことが出来るし、知れば楽しくなるのがワインなんですよね。
- シラーとシラーズの違いを知りたい
- シラーというぶどう品種の特徴を知りたい
- シラーを使用して造られたワインの香りを知りたい
- シラーを使用して造られたワインの味わいを知りたい
という方におすすめの記事です。
今回参考にした書籍は
石田博「10種のぶどうでわかるワイン」
谷宣英「ワイン テイスティング バイブル」
森覚「見て覚える ワインの絵辞典」
です。
【ワイン用ぶどう品種】シラーの特徴とは?シラーズと何が違うの?
シラーは黒ぶどう品種です。
原産地のフランス・ローヌ地方と、オーストラリアが2大産地。温和、暑い気候が適している。そのほか、アメリカのカリフォルニア州やチリ、アルゼンチンなどでも栽培されている。
「見て覚える ワインの絵辞典」より引用
シラーの2大産地がフランス・コート・デュ・ローヌとオーストラリア・バロッサ・ヴァレーです。
「シラー」は、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれています。
同じぶどう品種です。

【ワイン用ぶどう品種】シラーとシラーズ 香りの特徴は?
シラーの基本的な香りとして
熟した赤黒いフルーツとともに挽きたての黒コショウのような香りがある。黒オリーブや鉄、血などの個性的な香りが出る。
「ワイン テイスティング バイブル」より引用
とあります。

シラーの代表ともいえるのが、フランス・ローヌ地方の「エルミタージュ」というワインです。
エルミタージュについては
色は黒みを帯びた濃いガーネット、はっきりとした黒胡椒の香りに、鉄さびの様な複雑さを与えるミネラル感が特徴で、酸味、アルコール、渋味がハイレヴェルなバランスでを保つ、がっしりとした赤ワインがシラーから生まれます。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用
とありあます。
やはり、黒コショウ、鉄(さび)が特徴的な香りとしつつも
明確な(表現しやしすい)個性を持ちながらも、ピノ・ノワールのように、その土地の個性を映し出すブドウ品種なのです。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用
>>【ワイン用ぶどう品種】ピノ・ノワールの特徴の記事はこちらから
ワイン テイスティング バイブルでも
産地によって大きく異なる。冷涼地では黒コショウや黒オリーブが主体となるが温暖地ではシナモンやプルーンが中心。
「ワイン テイスティング バイブル」より引用
10種のぶどうでわかるワインでは
オーストラリアではシラーズと呼ばれ、チョコレートフレーヴァーとユーカリの香りを特徴とします。
「10種のぶどうでわかるワイン」より引用
黒コショウ、鉄(さび)、黒オリーブ、チョコレートフレーヴァー、ユーカリ、シナモン、プルーン…


シラーを使用したワイン
【ワイン用ぶどう品種】シラーとシラーズ 味わいの特徴は?
シラーの味わいの基本として
アタックは強く、タンニンと酸味が豊かで、固く引き締まった印象。余韻にスパイシーなフレーヴァーを長く残す。
「ワイン テイスティング バイブル」より引用
とあります。
香り同様、ポイントはスパイシーですね。
ただ、やはり
フランスのシラーはスパイシーでエレガントな個性をもちますが、オーストラリアのシラーズをはじめ、新世界のものは濃厚かつパワフルでフルーティーなタイプのワインになります。
「ワイン テイスティング バイブル」より引用
本を片手に色々なシラーを飲みまくってシラーの特徴をつかみましょう。
【ワイン用ぶどう品種】シラーの特徴とは?シラーズと何が違うの? まとめ
フランス・ローヌ地方とオーストラリアが2大産地の「シラー」
同じぶどう品種でも、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれています。
黒コショウのような香りが特徴で、スパイシーで濃厚な味わいと言われますが、産地によって個性が大きく異なります。
個性豊かなシラーを研究しつつ楽しみましょう!
では、また。