こんにちは。ソムリエ ブロガーみやっちょです。

2018年の日本の国民1人あたりのミネラルウォーターの年間消費量は31.7ℓです。
2018年は過去最高の消費量でした。
そんなミネラルウォーターにはいくつかの表示があるのを知っていますか??
日本では4つの品名に分類されています。
- ナチュラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
です。

- ミネラルウォーターの分類について知りたい
- ミネラルウォーターの硬度の目安を知りたい
という方におすすめの記事です。
値段だけでなく、内容も考えてミネラルウォーターを買う時代ですよ!!
ミネラルウォーターとは?
ミネラルウォーターとは
日本では、原水を加熱殺菌や除菌濾過などをすることが前提となっています。
ヨーロッパでは殺菌工程をせずに製造されています。
国によって定義や製造方法が違うのですね。
1990年に農林水産省が、ミネラルウォーター類の品質表示ガイドラインを策定し、日本のミネラルウォーターは4つの品名に分類されています。
- ナチュラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
それぞれの違いを見ていきましょう。
ナチュラルウォーターとは
ナチュラルウォーターとは、特定の水源から採取された地下水を使用し、濾過、沈殿、加熱殺菌以外の物理的・科学的処理を行なっていないものです。
複数の原水を混ぜたり、ミネラル量を調整していない、ほぼそのままの水という事です。
濾過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をしているとナチュラルウォーターと呼べないという事ですね。
ナチュラルウォーターのうち、地下で滞留または移動中に地層中の無機塩類が溶解した原水を使用した場合は、ナチュラルミネラルウォーターになります。
無機塩類とは、ミネラルと言われているものです。
カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどです。
地下を流れていく際や、地下に溜まっている間に、地層のミネラル成分が溶け出した原水を使用するとナチュラルミネラルウォーターという事ですね。
天然の二酸化炭素が溶け込んだ発泡性のある水もナチュラルミネラルウォーターに含まれます。
- 無機塩類の溶解が比較的少ない原水を使用した場合がナチュラルウォーター
- 無機塩類が溶解した原水を使用した場合はナチュラルミネラルウォーター
という事ですね。
ミネラルウォーターとは
特定の水源から採取された原水であるナチュラルミネラルウォーターの本来成分を変化させる処理を行なったものをミネラルウォーターといいます。
本来成分を変化させる処理とは、濾過、沈殿、加熱殺菌以外の処理です。
複数の水源から採取した原水を混ぜたり、ミネラル量を微調整したり、ばっ気を行なったりした場合です。
ばっ気とは、水を空気にさらし、液体に空気を供給する事です。

ボトルドウォーターとは
ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター以外のものがボトルドウォーターになります。
原水が地下水以外のものや、特定水源から採取された地下水を使用していても、本来成分を大きく変化させる処理を行なっている場合はボトルドウォーターになります。
本来成分を大きく変化させる処理とは、ミネラル量の大きな調整や、電気分解、逆浸透膜濾過などです。

電気分解とは、電流を流して、酸化反応、還元反応を引き起こすことです。
逆浸透膜濾過とは、水中の不純物をほとんど取り除いて純水を作り出すような超高度で特殊な濾過です。

ミネラルウォーターの硬度
硬度は、ドイツ硬度やフランス硬度で換算方法が異なっており、分類する基準には色々とありますが、
- 硬度100以下:軟水
- 硬度100〜300:中程度の硬水
- 硬度300以上:硬水
というのが覚えやすい目安です。
WHOの基準では、硬度(mg/ℓ)において
- 0〜60:軟水
- 120〜180:硬水
- 180以上:非常な硬水
としています。

ミネラルウォーターとは? まとめ
日本のミネラルウォーターは処理方法などにより4つに分類されていることがわかりました。
ほぼ自然の状態のナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーター
本来成分が少し変化するような処理をしたミネラルウォーター
本来成分が大きく変化するような処理、または地下水以外の原水を利用したボトルドウォーター
いつも飲んでいるお気に入りのお水はどの分類でしょうか??
これから水を選ぶときはいままで以上に楽しくなりそうですね!!
それではまた。