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こんにちは。ソムリエ ブロガー みやっちょです。

ソムリエ ・ワインエキスパートを受験する人でもう持ってない人はいないのではないか?という話題の本「富田葉子のテイスティング虎の巻」です。
タイトルどおり「本」というよりも、もはや「虎の巻」です。
ワインテイスティングの本のなかでも、ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験対策に特化した内容と言って良いでしょう。
- ソムリエ・ワインエキスパートを受験する方
- ソムリエ・ワインエキスパートの受験に興味がある方
におすすめの記事です。
ソムリエ・ワインエキスパートに合格しようとしている方。色々な本に手を出して混乱するよりは「富田葉子のテイスティング虎の巻」1冊で十分すぎるほど十分な内容になっていますよ。

「富田葉子のテイスティング虎の巻」で二次試験対策もバッチリ!
富田葉子のテイスティング虎の巻 概要
この「テイスティング虎の巻」は
筆者・富田葉子がアカデミー・デュ・ヴァンの「とみたクラス」受講生用に作成し、配布していたテイスティング資料です。
「テイスティング虎の巻」より引用
というように、ただの書籍というよりも、ソムリエ・ワインエキスパート合格のために特化した内容のまさに「虎の巻」です。
内容は
第1章から第9章と巻末資料、そして別冊の「出題分析データ集」で構成されています。
- 第1章 試験について
- 第2章 テイスティングの基本
- 第3章 白ワインのコメントの書き方
- 第4章 白ぶどう品種
- 第5章 赤ワインのコメントの書き方
- 第6章 黒ぶどう品種
- 第7章 ロゼ・ワインのコメントの書き方
- 第8章 スティル・ワイン以外のお酒
- 第9章 酒精強化ワイン
- 巻末資料
といった内容です。
各章ごとに紹介します。
富田葉子のテイスティング虎の巻 第1章
第1章は「試験について」です。
ソムリエ・ワインエキスパートがどのような資格なのか、という事から始まって、試験の攻略法、当日の二次試験の様子まで書かれています。
二次試験のマークシートのイメージ図もあります。

富田葉子のテイスティング虎の巻 第2章
第2章は「テイスティングの基本」です。
Step1〜4 の順で、外観を見る〜香りを嗅ぐ〜味わう〜分析をもとに考えをまとめる
という順番で解説があります。
私が個人的に好きなのは、産地と緯度と主要ぶどう品種が表になっているページです。
今までありそうで無かった表だと思います!
富田葉子のテイスティング虎の巻 第3章
第3章は「白ワインのコメントの書き方」です。
2019年度の二次試験の「テイスティング用語選択用紙」を再現したページもあります。

- 外観
- 香り
- 味わい
- 総合評価
の順番で用語の選択の方法が解説されています。
・日本ソムリエ協会公式の模範解答において、特によく選ばれている言葉を赤文字にしています。また、進んで選ばなおい方が無難な言葉には取消線をつけました。
・項目の( )内には、近年の試験本番における指定選択語数を記しました。
「テイスティング虎の巻」より引用

例えば
清澄度の項目には(1)と書いてあります。
テイスティング用語選択用紙から1つ選んでマークするということですね。
「澄んだ」は赤文字で書いてあります。
「やや濁った」と「濁った」は取消線が引いてあります。

香りの「果物 花 植物」の項目は(4)です。
普段から4つ選ぶ練習ができますね。
もちろん試験当日は3つかもしれませんし、5つかもしれませんが、目安の数字が書いてあることによって、普段のトレーニングでもイメージしやすいですね。
富田葉子のテイスティング虎の巻 第4章
第4章は「白ぶどう品種」です。
- シャルドネ(樽熟成スタイル)
- シャルドネ(樽なしのシャブリスタイル)
- ソーヴィニヨン・ブラン
- リースリング
- ミュスカデ
- アリゴテ
- ゲヴュルツトラミネール
- ヴィオニエ
- シュナン・ブラン
- ピノ・グリ
- ミュスカ
- 甲州
- コルテーゼ
- ガルガネガ
- アルバリーニョ
- アシルティコ
- グリューナー・ヴェルトリーナー
- トロンテス
- セミヨン
といった、ぶどう品種ごとの選択用語例が記載されています。
そして、私はこれだけでも買う価値があると思う表が
「迷ったときはこの用語」のページです。
これは正直ヤバいです(笑)ズルイです。

富田葉子のテイスティング虎の巻 第5章
第5章は「赤ワインのコメントの書き方」です。
第3章の白ワインと同様に、2019年度の二次試験の「テイスティング用語選択用紙」を再現したページがあります。赤ワイン用です。
- 外観
- 香り
- 味わい
- 総合評価
の順番で用語の選択の方法が解説されています。
富田葉子のテイスティング虎の巻 第6章
第6章は「黒ぶどう品種」です。
白ワイン同様にぶどう品種ごとの選択用語例が掲載されています。
- ピノ・ノワール
- シラー
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- メルロ
- カベルネ・フラン
- ガメ
- グルナッシュ
- マスカット・ベーリー・エー
- テンプラニーリョ
- ネッビオーロ
- サンジョベーゼ
- バルベーラ
- アリアーニコ
- クシノマヴロ
- ジンファンデル
- カルメネール
- マルベック
- ピノタージュ
のぶどう品種ごとの選択用語例が掲載されています。
白ぶどう品種同様に、黒ぶどう品種用の「迷った時はこの用語」もあります。
富田葉子のテイスティング虎の巻 第7章
第7章は「ロゼ・ワインのコメントの書き方」です。
ロゼワインについては
ロゼ・ワインはJ.S.A. 呼称資格認定試験ではまだ出題がありませんが、備えあれば憂いなしということでご紹介します。
「テイスティング虎の巻」より引用
ということで、まだ試験に出題されたことがありませんが、白ワイン、赤ワインと同様に
- 外観
- 香り
- 味わい
- 総合評価
のコメントの書き方が紹介されています。
途中のコラムでは「小瓶詰め替えのススメ」ということで小瓶詰め替えの方法が紹介されています。
このブログでも「小瓶詰め替え」を紹介しています。
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ブラインド テイスティングも出来る おすすめのワイン保存・保管方法
富田葉子のテイスティング虎の巻 第8章
第8章は「スティル・ワイン以外のお酒」です。

- 琥珀色の蒸留酒
- 無色透明の蒸留酒:洋酒
- 無色透明の蒸留酒;焼酎
- 濃い琥珀色のリキュール
- 明るい琥珀色のリキュール
- 無色透明・赤・紫のリキュール
- 黄・緑のリキュール
- 琥珀色のフォーティファイド・ワイン、フレーヴァード・ワインなど
- 白ワイン色のフォーティファイド・ワイン、フレーヴァード・ワインなど
- 赤ワイン色のフォーティファイド・ワイン、フレーヴァードワインなど
の10項目に分けて、全65種類の飲料の解説があります。
2000年代以降に出題されている飲料は赤文字になっています。

富田葉子のテイスティング虎の巻 第9章
第9章は「酒精強化ワイン」です。
- 白ワイン色の辛口シェリー
- 琥珀色の辛口シェリー
- 琥珀色〜黒色の甘口シェリー
- 赤ワイン色の甘口ポートワイン
- 白ワイン色の甘口ポートワインとマデイラ
の5項目に分け、「外観」「香り」「味わい」「銘醸地」の解説がついています。
富田葉子のテイスティング虎の巻 巻末資料
巻末資料として「ワインの香り一覧」が50音別でまとめられています。

それぞれの香りの解説と、その香りの表現は、白ワインに使われるのか、赤ワインに使われるのか、ロゼワインに使われるのか、が書いてあります。
例えば、
「アカシア」は、白ワインとロゼワインに使われる香りで
白い花系の香りの一種で、すいかずらより熟度の高い表現として使われます。
「テイスティング虎の巻」より引用

「富田葉子のテイスティング虎の巻」で二次試験対策もバッチリ! まとめ
いかがでしたか?
実際の本はオールカラーで、ワイングラスに入った果物やお花やスパイスなどのイラストが印象的な内容です。
ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験に特化したテイスティング本「富田葉子のテイスティング虎の巻」は、試験を受ける方、試験を受けようとしている方にはピッタリの本です。
- 試験本番の様子
- マークシートのイメージ図
- テイスティング用語選択用紙(2019年度の再現)
- 迷った時にはこの用語
- スティル・ワイン以外のお酒
だけでも買う価値ありです。
ただ、みんながこの本を持っていると、品種の得点配分が上がりそうですね。
みなさん。楽しんで学んで
合格してください!!
それでは、また。