こんにちは。ソムリエ ブロガー&SAKE DIPLOMA みやっちょです。

2020年のSAKE DIPLOMA 試験の論述問題に出題されたのは
- 奈良県について
- 球磨焼酎と相性が良い料理
という二問でした。
やはり、焼酎と料理の相性の問題は出題されましたね!!

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SAKE DIPLOMA二次試験 過去3年間に出題された焼酎【2020年度版】
2020年度のコロナ禍での最新のSAKE DIPLOMA二次試験の流れなどは、カオリナイトさんのブログ「カオリナイトのウェブログ」で見ることができます。
シンプルでわかりやすいブログです。来年以降受験する方の参考になると思います。
奈良県について「SAKE DIPLOMA Second Edition」から学んでいきましょう。
SAKE DIPLOMA 二次試験 論述問題に出題された「奈良県」とは
SAKE DIPLOMA 二次試験 論述問題に出題された「奈良県」のポイント
「奈良県」のポイントとしては、
- 日本酒にまつわる古跡が多い
- 最古の酵母「菩提酛」
- フレッシュなタイプの低アルコール原酒
- 酒米「露葉風(つゆはかぜ)」
あたりでしょうか??
「歴史」と「現代」の観点から学びましょう。
【2020年】SAKE DIPLOMA 論述問題「奈良県」酒造りの歴史
奈良県を「酒造りの歴史」の観点から探ります。
キーワードは「日本酒発祥の地」「大神神社」「菩提山正暦寺」「杉玉」「菩提酛」です。
奈良の酒造りの歴史は長く日本酒発祥の地の説もあるほどです。
日本酒にまつわる古跡として大神神社や菩提山正暦寺があります。
大神神社は「おおみわ」神社と読みます。
日本最古の神社とも言われ、酒造りの神とも崇めれらています。
新酒の時期に、酒蔵の軒下に吊す緑の杉玉は大神神社から始まりました。
菩提山正暦寺は「ぼだいさんしょうりゃくじ」と読みます。
室町時代、菩提山正暦寺では、酒造りの研究開発が盛んになりました。
現代の酒造りにもつながる最古の酵母・菩提酛など数々の技術も開発され、奈良の酒造りは最先端でした。
【2020年】SAKE DIPLOMA 論述問題「奈良県」現代の酒造り
奈良県を「現代の酒造り」の観点からみてみます。
キーワードは「若手醸造家」「フレッシュなタイプの低アルコール原酒」「露葉風」です。
近年、奈良県では、若手醸造家が「フレッシュなタイプの低アルコール原酒」を目指した造りに力を入れています。
「露葉風」は「つゆはかぜ」と読みます。
露葉風は、昭和中期に愛知県で交配・育成された品種ですが、育てにくさから途絶え、幻の酒米と呼ばれていました。
平成中期に、奈良県オリジナル酒米として栽培が再開されました。
現在は、奈良県だけで栽培されている酒米で、県内の生産量および使用量は「山田錦」を抜いて最も多くなりました。
酒の造り方によって多種多様な味になります。
奈良県は、県産の酒米のほとんどは県内の酒蔵で消費してしまい、それだけでは足りないため、他県から酒米を購入する「酒米移入タイプ」の県です。
SAKE DIPLOMA 二次試験 論述問題に出題された「奈良県」まとめ
2020年SAKE DIPLOMAの論述問題で出題された「奈良県」を学んでみました。
- 日本酒の生産数量:全国26位
- 特定名称酒の比率:全国15位
- 清酒免許場数:全国19位
- 酒造好適米生産量:全国32位
というような項目では地味な奈良県ですが、古い歴史の観点や現代の取り組みとしては、とても興味深い県ですね。
SAKE DIPLOMA二次試験に関して勝手に予想すると
- 日本酒発祥の地
- 大神神社
- 杉玉
- 菩提山正暦寺
- 菩提酛
- 若手醸造家・フレッシュタイプの低アルコール原酒
- 露葉風・奈良県のみ栽培・山田錦より多い
- 酒米移入タイプ
などのワードが論文に入っていると加点されているのではないでしょうか??
これからの奈良県の取り組みからも目がはなせませんね!!
それでは、また。